所在地

LAMBRETTA TV175 ser2

 

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更新ご無沙汰していますWORKですが、今回はLAMBRETTA TV175 ser2です。

この車両は、当店で在庫していたモノをベースにお客様のご希望に沿った内容で仕上げる予定です。

 

 

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車両の程度は、レッグシールド、リアフットボード等は各所にぶつかった跡がある物の、

全体的にはオリジナルの塗装も残っており程度は良いと思います。

 

 

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実は車体を分解する前から分解するまでの画像データが飛んでしまい、

たまたま写真を撮っていたお客様に画像を頂きました。

そんなことも有り、中途半端な状態から画像が始まっている事をお許し下さい。

 

 

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エンジンを降ろしました。泥を被って汚く見えますが欠品部品等も無く良好な程度です。

ただキックが降りないのが気がかりでしたが、どうせエンジンO/Hするのだから

特に問題無いと高をくくっていました...。

 

 

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スチーム洗浄で、あらかた泥や油汚れを落としてから分解します。その方が作業がスムーズに進みます。

 

 

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クラッチ側のケースを外した所です。

ケースを止めているナットがすべてオリジナルだった事や、ケースガスケットも

オリジナル部品が使用されている事等から過去にほとんどエンジンを開けていないという事が推測されます。

変にいじられていないエンジンは、直すのも楽です。

 

 

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Ser1~Ser2の初期までは、クラッチのセンターにタブワッシャーが有りません。

 

 

初期Ser2はドライブスリーブの前にスロワーワッシャーが入りません。

 

 

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マグフランジも初期型特有の部品です。

マグサイドのベアリングはピストンと同様、

キャブレターから送り込まれたガソリンに混ぜた2サイクルオイル潤滑させます。

この後からはオイルシールでベアリングを挟み込みグリスで潤滑するようになります。

 

 

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しかし抜けないマグフランジ。クランクケースを熱してもだめ、

仕方ないので叩いて外すことにしましたがそれでもだめ。

終いには、中心部を残してバックリ割れてしまいました。

この辺りから嫌な感じがしてきました。

 

 

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残った中心部、コレはただ事ではありません。

多分キャブレター等から大量の水分(雨等)が進入し、クランク室が錆付いてしまっているのでしょう。

 

 

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困った挙句、固着しているクランクケースを削ってしまいました。

と文章に書くのは楽ですが、ケース本体にダメージを与えず作業を行うのは大変苦労しました。

 

 

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クランクシャフトとクランクケースも一体化寸前です。

 

 

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ようやくマグフランジが外れました。潤滑油を染み込ませとりあえず本日はタイムアップ!

そういえば、ピストンとシリンダーも固着して外れなかったような...

そこが外れなきゃクランクシャフト抜けないんですけど...はてさて。

 

 

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作業再開。思った通りにピストンはシリンダーと一体化してしまっていて外れません。

この状態だと、プレスの使用も無理です。そこでどうにか隙間を作り、ノコギリでコンロッドを切断しました。

 

 

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どうにか取り出した元クランクシャフトです。

 

 

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ピストン、シリンダーはご覧の通りの有様です。

今回このシリンダーは使用しないのでこのままでも良いのですが...

 

 

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せっかくプレスが使える状況になったので、ピストンを抜いて見る事にしました。

5t位の油圧が掛かった辺りから、ガツ、ガツと鈍い音を立てながらピストンは抜けました。

 

 

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抜けた元ピストン。

 

 

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本来この部分にはオイルシールプレートが見えるはずなのですが、錆びが邪魔して見えません。

この後、プレートを止めているマイナスボルトを外すのも相当苦労しました。

 

 

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やっとの思いでプレートを外し、クランクシャフトベアリングを抜きます。

 

 

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サイレントブロックはゴムがへたっている様であれば、エンジンO/Hの際に必ず交換しましょう。

 

 

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この様な特殊工具を使って抜きます。間違っても叩いて抜いたりしてはいけません。

ケースが折れてしまう可能性があります。

 

 

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DL/GP用のクランクシャフトに交換します。

LI/SX用との違いはフライホイール側のシャフトのテーパー径、長さ等です。

なぜこのクランクシャフトに交換する必要が有るのかと言いますと...

 

 

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このフライホイールキットを入れたかったからです。

最近発売されたモノで『VARITORONIC』と言います。

今までのCDIキットとの違いは、重量が軽い、自動進角で有る事、出力が90Wとと大きく消費なので、

35Wのハロゲンバルブを付けても暗くならない、イグナイター、レギュレーターが小さいので

取り付けの際目立たない等が上げられます。ただしかなり割高ですが。

 

 

work-TV175_026.jpgシリンダーは190CCのアルミシリンダーを使用します。

 

 

work-TV175_027.jpg排気ポートもノーマルに比べ大きくなっていますが、タイミング自体はノーマルと殆ど変わっていません。

 

 

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アルミシリンダーですので、ニカジルメッキが掛かっています。
 
 
 
 
 
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シリンダーに合わせて、シリンダーヘッドのスキッシュを広げる必要があります。
 
 
 
 
 
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ケース側の掃気ポートもシリンダーに合わせ削りました。
 
 
 
 
 
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エンジンが組み上がりました。
排気量が上げる事を踏まえてサイレントブロックはロングタイプ(TV Ser3、SX)に変更しました。
 
今から走るのが楽しみです。

次回はボディーに取り掛かります。
 
 
 
 
 
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分解したボディー廻りです。非常にオリジナル度が高いので、今後の為に部品を細かくチェックします。
 
 
 
 
 
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今回の車輌はリアフェンダー、シリンダーシュラウド、リアフットボードの裏、
 
サイドパネルの裏等オリジナルに準じて、アンダーコート仕上げにするので
 
オリジナルがどんな風になっているかをジックリチェックです。
 
 
 
 
 
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全体的に言える事ですが、本来アンダーコートを塗るべきフェンダーの裏を塗っていなかったり(
 
表だけ塗っても意味ないのですが・・・)フットボードの裏や、レッグシールドの裏等は
 
もうちょっとしっかり塗れよと突っ込みたくなる位適当に塗っています。
 
 
 
 
 
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センタースタンドが付くフレームチャンネルは曲がっていたので修正しました。
 
 
 
 
 
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チャンネル修正後、センタースタンドのチリ合わせを行います。
 
センタースタンドは、ストッパー部分が曲がってしまっている事が多いのですが
 
余りにも曲がっている箇所が多い場合は新品に交換した方が安上がりな場合も有ります。
 
 
 
 
 
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ランブレッタの板金を行う場合、部品単体で見てしまうと組み上げる時にチリが合わなくなり。
 
パーツとパーツの隙間が開いてしまったり、最悪の場合パーツが取付け不可能なんて
 
場合もありますのでチリ合わせ、仮組みしながらの板金が必要になります。
 
 
 
 
 
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仮組みを行うと、フットボードとレッグシールドの間に隙間を発見。もちろん修正して、隙間をなくします。
 
 
 
 
 
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最近のリプロダクションされたネーム類は微妙に穴位置が合わない事が多いので穴位置を修正します。
 
 
 
 
 
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オリジナルに似せて適当にアンダーコートを塗ります。この後いよいよ組立て作業に掛かります。
 
 
 
 
 
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先ずフロントハブの組み立てです。ハブベアリング、オイルシールはもちろん新品に。
 
ギアがなめていたメーターギアも新品部品に交換。
 
あと忘れてはいけません、ブレーキシューの当たり面は旋盤で芯円研磨しておきます。
 
 
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この年代の車両は、悪く言えばコスト面を考えてないと言いますか、かなり丁寧な作りになっています。

フロントフォーク廻りのグリスニップルはピボットボルトの先端、
 
リンクアームのスプリングピストンの受け部分に有ります。

Ser3以降はピボットボルトのニップルが無くなり、DL/GPになるとリンクアームのグリスニップルも無くなります。
 
 
 
 
 
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アウターにもグリスニップルが付いています。
 
 
 
 
 
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初期型のTV2の大きな特徴である、フレーム強化を狙っただろう
 
フレームのリブは非常に手が込んだ作りです。
 
しかしコスト、手間を考えるとほんの短い期間しか作らなかったなったのが理解出来ます。
 
 
 
 
 
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ガソリンタンクもリブの逃げを作ってあり、EarlyTVSer2専用部品です。
 
 
 
 
 
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オリジナルのレクチファイヤーボックスを利用してVARITRONICのレギュレーターを収めます。
 
 
 
 
 
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チャンネル修正後、センタースタンドのチリ合わせを行います。
 
センタースタンドは、ストッパー部分が曲がってしまっている事が多いのですが
 
余りにも曲がっている箇所が多い場合は新品に交換した方が安上がりな場合も有ります。
 
 
 
 
 
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イグナイターも目立たない場所に設置します。
(オリジナルだとH.Tコイルがある場所です)
 
 
 
 
 
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完成です!リアショックは、TAFF SPEED製のモノに変更。
 
そのままだと雰囲気が崩れてしまうので、ブラックで塗装しオリジナル風に仕上げました。

バッテリーのコーションステッカーはデカール製のモノが出てますので貼ってみました。
 
(この車両はバッテリー搭載しないのですが・・・)
 
このデカールは非常にモノが良く貼り易くてお勧めです。
 
 
 
 
 
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個人的ですが、Ser1,2はタイヤを横に積むのが似合っていると思います。
 
Ser1,2用のタイヤキャリアーはリプロダクション品が出ていますが、
 
タイヤの上に載せるタイプのキャリアーは残念ながら入手困難です。
 
 
 
 
 
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メーターの文字盤は、もともと付いていたモノが非常に綺麗だったのでそのまま使用しました。
車体はブールーメタリック一色で仕上げました。
 
車体色が一色ですと、色のチョイスが難しくオーナーも非常に迷って何度も調色しましたが、
 
結局色はTVSer3オリジナル色のブルーメタリックを参考にし、お客様のアレンジを加えて調色致しました。

185ccのシリンダーKIT、ビッグボアマフラー、KEIHINのキャブレターのおかげで
 
非常に乗り易い車両に仕上がりました。今回初めて使用したVARITRONICのおかげで
 
ハロゲンバルブの実力を余す事無く発揮しています。
(ちょっと明る過ぎて前の車に迷惑かな?と心配になる位です)

このエンジン仕様であれば、長距離ツーリング、待ち乗り等様々なシーンにも
 
対応出来るのでオーナーさん乗り倒してあげて下さい。
 
 
 
 
 
 

LAMBRETTA SX 200

 

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今回ご紹介します車輌は、LAMBRETTA SX200(SPECIAL X 200)です。

前オーナーさんが、事故で転倒した車輌を修理すべく分解したのですが、

色々な事情が重なり頓挫していたモノです。

それを見かねた現オーナーさんが口説き落とし購入、当店へと修理の為持ち込まれました。

 

 

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当店の場合、車輌分解時に欠品部品の有無、現在付いている部品の再使用出来るかチェック、

メッキ等の外注加工部品の選定、を同時に行います。

分解されている車輌の場合は、分解作業が無い分、工賃を安くとのリクエストを頂く事も有りますが、

分解された車輌は上記の作業を行えないので、かえって時間が掛かってしまう場合があるのです。

 

 

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画像では見え難いのですが、事故で転倒した影響で、リアのフレームバッチの下辺りから、

テールベースに掛けてのフレーム部分が左方向に曲がってしまっていました。

 

 

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外装は、大転倒した割に、大きな凹みは有りませんでした。

しかし、フットボード左側が真ん中から裂けてしまっているのと、

レッグシールド左側の曲がり、ハンドルの左側が折れてしまったらしく溶接で付け直してありました。

 

 

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チェーンケースの片側を外した所。

チェーンガイドのアッパーを最大まで上げているのに、チェーンがダルダルです。

この状態で走っていると、弛んだチェーンがクランクケースを削ってしまったり、

最悪の場合チェーンガイドを破壊し、破片がギアーに噛み込みタイヤがロック!

なんて事態にも成りかねません。

 

 

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クラッチボスのC-リングの引っ掛け部分が、大きく削れ、それにクラッチトッププレートも削れてしまっています。

原因を探って外したキック側のクランクケースを見てみると‥・

 

 

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キックシャフトのコノ部分(画像ドライバーの部分)が擦れていたようです。

ココまでシャフトが削れてしまっていると、キックスタートの時にシャフトが折れてしまう可能性が高いので、

再使用はせずに新品に交換致します。

 

 

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ピストン、クランクシャフト等はとても状態が良く、再使用可能でした。

しかし今回は、225ccにボアアップ、吸排気等に手を入れて、

より一層乗り易さを追求したエンジンにしてみたいと思います。

 

 

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毎度の事ですが、クランクケースはウェットブラストを掛けました。

 

 

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セレクタースパイダーは新品に交換。

 

 

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ギアボックスのナットは締め付けトルクを均一に!

 

 

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当店で販売しているCDI、12Vフライホイールのボスを作り直してありますので、

走行中緩んでしまう事は有りません!

 

 

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この車輌には225ccアルミシリンダーを組み込みます。

ノーマルのシリンダーと比較するとポートの大きさが大分違う事が分かります。

 

 

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吸気ポートの比較です。
 
このシリンダーは、ピストンバルブのままですのでノーマルのキャブレターも取り付けが可能です。
 
 
 
 
 
work-sx200-015.jpg排気ポートも大きさが違います。ポートのレイアウトはTS1とほぼ一緒のようです。
 
 
 
 
 
work-sx200-016.jpgシリンダーヘッドは、シリンダーのボアに合わせてスキッシュを削ります。
 
 
 
 
 
work-sx200-017.jpgプライマリーギアは47/18に変更。

SX200のギアレシオは3速と4速が若干離れ気味なので出来れば、
 
TV200のギアか社外のクロスミッションを入れたいところです。
 
 
 
 
 
work-sx200-041.jpgランブレッタの板金ほどめんどくさいモノは無い。
 
イタリアのボディーショップマンもかならずぼやいているだろう...。
 
パーツ点数の多さとパーツどうしの関係性、細かく入ったアールとプレス。
 
言い出したらきりが無いのでご説明にはいりましょう。
 
 
 
 
 
work-sx200-042.jpgまずはツールボックスの蓋から見ていきましょう。
 
上の写真がヒンジ取り付け部分の写真を内側から撮ったところですが、
 
チリが合わずに光が漏れているのが判ると思います。
 
右の写真は外からの写真で鍵の付く部分なのですが、下がずれれば上もずれる。コレ当然。
 
 
 
 
 
work-sx200-043.jpg格闘する事4時間、ボックスの蓋は綺麗に閉まるようになりました。
 
叩き方や直し方まで紹介すると単行本が作れる勢いになりそうですので、追々このコーナーでご紹介します。

なんて言っている間にフットボードがやってまいりました。
 
コイツはフレームに生えてる「ゲタ」と後ろ側を支えるサポートとの関係を維持しながら
 
レッグシールドとの並行を出すという、三角関係を克服しなければなりません。
 
 
 
 
 
work-sx200-044.jpgゲタ(スタンドとレッグをを支えている補強)の水平を出す事から始めましょう。
 
その次にリヤのサポートとの水平を出す。書くのは簡単ですけど仮組みをうん十回と繰り返します。
 
ランブレッタは転倒したりするとスグにゲタとサポートが曲がりますので板金の際には絶対に必要な作業です。

両者の関係が徐々に親密になってきた所に、御大のレッグシールドが我が者顔で登場となるわけです。
 
ココでの関係性は上の画面左のフットボードと右のレッグシールドの隙間(ちょうど画面中央)を均一にし、
 
フレームに対して平行にする作業が求められます。
 
どっちからも責められながらうまく切り抜ける中間管理職的なバランス感覚が必要です。
 
 
 
 
 
work-sx200-045.jpg次はパネル対フレームの隙間対決です。
 
ここはボルト止めなどの仮組み作業が必要ないので
 
叩いたらはめてみるを何度も繰り返し少しつつ形を整えていきます。
 
SX200のパネルはなにせプレスライン命ですので大量のパテを使って
 
プレスラインを消すようなマネは避けてください。
 
 
 
 
 
work-sx200-046.jpgレッグシールドとフェンダーの合わせ面のアップです。
 
レッグとフェンダーを両方叩きながらの作業になります。
 
叩く時には仮組みを外して作業を行い、ある程度形が決まったら再度仮組み、これの繰り返しです。
 
先ほどから『繰り返し』という表現ばかりですがベスパ、ランブレッタ問わず
 
板金にはセンスももちろん必要ですが忍耐の方が重要な要素になってきます。
 
 
 
 
 
work-sx200-018.jpg叩きだしと仮組み、溶接等を終わらせた写真です。
この他にもスタンドやノーズと言ったパーツも仮組み対象で、すべてを相対的に見ていく必要があります。
 
 
 
 
 
work-sx200-047.jpg準備が整ったらいよいよブラスト。上の写真はブラスト後の写真です。
 
この作業の後は一気に仕事を進めないといけません。1週間もするとどんどん錆が出てきますので、
 
サフェーサーまでは×2倍のスピードで。
 
 
 
 
 
work-sx200-020.jpgフレーム空中浮遊の図。

塗装の度にこのような写真が登場していますが、
 
カネバンではハリガネやフックを使って宙吊り状態で塗装を行ないます。
 
慣れないと裏側などは塗装しづらいかも知れませんがぜひがんばって挑戦してみてください。

塗装するガンは下に潜り込んで上に向かって吹く必要性がありますので重力式のガンをおすすめします。
 
カップの口をしっかりとしめておかないと苦い塗料をしこたま乾杯することになります。
 
 
 
 
 
work-sx200-023.jpgこちらは白の塗装後2トーンでの塗装を行なうためテープでマスキングしてあります。
 
マスキングテープも端だけは塗装用のビニールマスキングテープと言うのがありますのでそちらをお使い下さい。
 
間違って普通のビニールテープを使うと塗装面がベトベトになり後処理が非常に困ります。

それと塗膜を厚くしすぎると段差がきつくなり、はがす時もエッジがボロボロになるので、注意が必要です。
 
 
 
 
 
work-sx200-022.jpgパネルも同様に2トーンをかけます。塗装後1時間位したらテープを剥がします。
 
疲れたので翌日にテープを剥がそうなどと考えると地獄がまっています。
エッジは張り付き剥がれず、テープは塗装面に張り付きベトベト・・・、はいっ!すぐにやります。
 
 
 
 
 
work-sx200-024.jpgそんなこんなで塗装完了です。
 
写真では白パーツのみですがちゃんと2トーンのサイドパネルやノーズも塗ってあります。
 
 
 
 
 
work-sx200-025.jpg塗装が終わり、車体の組立て作業に入ります。
 
 
 
 
 
work-sx200-026.jpgフロントフォークのリンク廻りは、この様な順番で組み込まれています。
 
 
 
 
 
work-sx200-027.jpgSXの後期になると、リンクバッフアーは通称プッシュインタイプに変わってしまいます
 
(それ以前はバファーをボルト二本で留めていました)。
 
その後に出たDL/GPもこのプッシュインのバッフアーが使われます。
 
 
 
 
 
work-sx200-028.jpg忘れがちなのがこの部品、ツールボックスフラップのヒンジの裏に
 
バッファーゴムが入っているのがお解かりになりますでしょうか?
 
コレが無いとヒンジがボディーに当たってしまい塗装が剥がれてしまいます。
 
 
 
 
 
work-sx200-029.jpgフロントフォークを挿入後、アウターワイヤー、配線等を仮止めをしている様子です。
 
この後ハンドルのロアーを付けアウター、配線の位置を決め、専用のアルミのバンドで固定します。
 
 
 
 
 
work-sx200-030.jpgこの車輌はバッテリーを搭載しないので、板金の際にトレーを取ってしまう事もできたのですが、
 
お客様のリクエストでチョット変わった使い方をする事にしました。詳細は後ほど!
 
 
 
 
 
work-sx200-031.jpgレクチファイアーは必要ないのですが、綺麗だったので中身を抜いて、配線のジャンクションとして使用します。
 
 
 
 
 
work-sx200-032.jpgノーズやフェンダーが付くと大分サマになってきます。ノーズの先端はバフ仕上げに致しました。
 
 
 
 
 
work-sx200-033.jpg225cc化に伴い、ネームプレートも変えてみました。
 
 
 
 
 
work-sx200-034.jpg巷では効かないと言われている、機械式のディスクブレーキですが、
 
キッチリ整備をしてあげれば充分効くようになります。
 
余談ですが、市販社初のディスクブレーキ搭載モデルはCB750Kだと思っている方も多い様ですが、
 
LAMBRETTAが最初なんです。
 
 
 
 
 
work-sx200-035.jpg完成車輌です。
パールブルーの部分の色が、実際の色と、画像の色とでは微妙に違い、
 
この色をお伝え出来ないのが残念です。
 
 
 
 
 
work-sx200-036.jpg個人的な感想ですが、ノーマルのSX200だともうチョットトルクが欲しいなーと思ってしまいますが
 
この車輌は排気量のアップ、吸排気の変更により速くて、
 
しかも乗りやすいバランスの取れたエンジンになったと思います。
 
 
 
 
 
work-sx200-037.jpgバッテリトレーには、専用のボックスを作りオイルビーカー入れにしました。
 
このボックスは、取り外しが容易ですので、仮にバッテリーを積みたいと心変わりしても大丈夫なのです。
 
 
 
 
 
work-sx200-038.jpgコレは、ツールボックスではビーカーを倒すしかなく、
 
オイルが漏れて汚れるの嫌ったオーナーの希望により製作しました。
 
 
 
 
 
work-sx200-040.jpg本来サイドパネルのフィニッシャーの先端部には200の文字が入っているのですが、
 
あえて削り落としてしまっています。
 
意外と違和感が無いと思っているのは自分とオーナーだけでしょうか?


LAMBRETTA LI-125 ser3

 

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今回の車輌も LI-125 Ser3です。個人売買で購入された車輌だそうですが、

状態としてはヨーロッパから輸入されたモノのようですし、まずまずと言った所でしょうか。

最近では、オークション等で東南アジア(タイ、ベトナム)から輸入された

VESPAやLAMBRETTAが多く出回っているようです。

その手の車輌は、フルレストアと言って販売されている様ですが、

当店では東南アジアからの車輌に関しては修理をお断りする場合も御座います。

 

 

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お断りする理由は、東南アジアで行なわれた修理は

日本や、ヨーロッパの感覚と大きくかけ離れているのが現状です。

ご自身で手を入れながら、楽しめるので有れば良いのでしょうが、

修理等を楽しめない方は、修理代金や乗れない時間が苦になってしまう場合が多いようです。

 

 

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話を戻します。

オーナー曰く、エンジンは掛かっていたとの事でしたがギアーオイルが一滴も出てきませんでした。

この状態で走っていたら、と思うと恐ろしいです。

 

 

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キャブレターは国産のMIKUNI製VM18交換されている様です。

しかし酷い取り付け方です、インテークマニホールドを削りすぎたのか

(本来は旋盤等で削るのですが手で削ってありました)

キャブとマニホールドの径が全く合っていませんでした。

しかもこのままだとキャブが外れてしまうので、針金でキャブレターを吊っていました。

コレでは2次エアーを吸いまくるので、まともに走るとは思えません。

 

 

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フラマグフランジを外し、クランクシャフトを抜きます。

 

 

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外した、クランクシャフトです。クランクシャフトは程度が良く、芯出し後再使用しました。

フライホイールはSer2にも使用されていた、DANSIが付いていて再使用も可能でしたが、

今回は12V、CDIのフライホイールに変更します。

 

 

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クランクシャフトのクラッチ側のオイルシールが逆に入っています。

本来ならオイルシールのリップが見えるのですが‥・

 

 

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一通り分解が終わったら、洗浄台で汚れを落とします。

油汚れであればコレで落ちるのですが、泥がこびり付いてしまっている場合は、

スチーム洗浄で泥を飛ばしてから、洗浄台で残りの汚れを落とし、その後ウェットブラストをします。

 

 

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ウェットブラスト後、エンジンの組立てに掛かります。

 

 

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クランクケースのスタッドは新品に入れ替えます。

 

 

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SER3以降は(初期を除く)サイレンサーのステー用のスタッドはM6からM8になります。

 

 

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リアハブベアリング押さえプレートを留めているスタッドは、

ご覧の様に外側へと曲がっている事が多いので、こうなっいたら必ず交換します。

 

 

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プレートを付けた所です、留めているナットは緩み防止の為セルフロックのモノを使用しています。

 

 

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セレクタースパイダーは、入っていたモノが減っていたので新品に交換します。

 

 

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画像の中心に有る、アーム状の部品が前後に動きセレクタースパイダーを動かします。

 

 

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ミッション廻りを組み込んだ所です。175ccにボアップの予定ですが、

LI125のギアレシオはかなりローギアなので、このままだとすぐ吹け上がってしまい乗りにくくなってしまいます。

 

 

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そこで、プライマリーギアを46/15から47/18に変更します。

(画像ではプライマリーギアが入っていませんゴメンナサイ)

 

 

work-Li3-2-017.jpgサイレントブロックはボアアップに伴う振動対策の為、LI用のモノからSX/TV用に変更します。

 

 

work-Li3-2-019.jpgノーマルマフラーからビッグボアマフラーに変更する際には、シリンダーの排気ポートに段が出来てしまいます。

 

 

work-Li3-2-020.jpgビッグボアマフラーに合わせてポートを削りました。

 

 

work-Li3-2-021.jpg画像では分かり難いのですが、吸気ポートもマニホールドの変更に伴い合わせて削っています。

 

 

work-Li3-2-022.jpgMBD製のマニホールドに変更し、キャブレターも変更します。

 

 

work-Li3-2-030.jpgクランクケースは、お客様のご希望により足廻りと同色の黒に塗装しました。

 

 

work-Li3-2-031.jpgある程度部品を組み込んでから、クランクケースを塗装しました。

そうすると余計なマスキングの手間が省けます。

 

 

work-Li3-2-032.jpg

この頃までは、シフトやスロットルに真鍮のプーリーを使用していました。
 
この後SXになってしまうとプーリーはプラスチック製になってしまったりと、コストダウンが図られていきます。
 
 
 
 
 

 

work-Li3-2-033.jpgガソリンタンクのトレーが付いていない車輌を良く見かけますが、

これが付いていないと給油時にこぼれたガソリンやオイルでクランクケース等がベトベトになってしまいます。

 

 

work-Li3-2-035.jpg

今回キャブレターは、MIKUNI TM24にしました。

当店でよく使用する、KEIHIN PE24との大きな差はTMがフラットバルブだと言うことです。
 
TMの方が吹け上がりが良いと言う方もいらっしゃいますが、ジェット交換やニードルの変更が
 
とても面倒なので当店ではあまり使用していません。
 
 
 
 
 
 

work-Li3-2-036.jpgメーターフェースはDL/GPに変更。

 

 

work-Li3-2-037.jpgネームプレートは付けずにスムージングし、外装はつや消しブラウンに塗装しました。

 

 

work-Li3-2-038.jpg完成車輌です。車体廻りの変更点はフロント、リアのホイールをワイドリムにし、

タイヤはS1の110/80の扁平タイヤを履かせ、リアサスを2cm、フロントは1㎝程下げ、

ノーマルの車輌に比べ約3cm程車高を低くしました。

 

 

work-Li3-2-039.jpgパネルを開けるとこんな感じです。

 

 

work-Li3-2-040.jpg個人的な意見ですが茶色と黄色の組み合わせがとても好きです。

 

 

work-Li3-2-041.jpgリアサスは、スプリングとダンパーのロッドをカットし全長を2cm程縮めました。

これ以上車高を低くしてしまうと、コーナーで車体を倒す度にマフラーを擦ってしまったりと、

走行に支障が出てしまいます。

 

 

work-Li3-2-042.jpg今回は事情により手を付けなかったシートですが、後々変更する予定です。

 

 

 

LAMBRETTA LI-125 ser3

 

work-Li-3_01.jpg

今回ご紹介致しますLI-3ですが、WORK初!作業過程無し完成車輌のみのご紹介です。

オーナーはほぼオリジナルで入手した車輌でしばらく乗っていましたが、

次第にエンジンのパワー無さ、足廻りの激しいガタ、暗いライト等様々な不満を抱えていました。

 

 

work-Li-3_02.jpg

パワー不足のエンジンは、スズキTSのピストンに変更し排気量を上げてあります。

その他にプライマリーギアーは47/18に、電装はCDI12V、キャブレターはPE24、

排気量が上がると振動が増える為、TV/SX用のサイレントブロックに変更してあります。

 

 

work-Li-3_03.jpg

元々はダブルシートが付いていましたが、サドルシート変更しました。

サドルシートは雰囲気はとても良いのですが、乗車時のポジションが決まってしまいますので、

背の高い方、足の長い方が長時間乗るにはチョット辛いものがあります。

 

 

work-Li-3_04.jpg

不安だったフロント廻りは、ベアリング、リンクブッシュ、フォークスプリング、

フォークピストン等を入れ替えれば十分なのですが、

折角ですのでTV等にしか付かないフロントダンパーを取り付けました。

こんな小さなダンパーでも有ると大分違うんですよ。

 

 

 

LAMBRETTA LI-125 Ser1

work-Li-1_01.jpg

今回取り上げる車両はLi-125 Ser1です。しかし只のSer1では無い所がKANEBAN。

初期のロットである通称FrameBreatherと呼ばれるタイプの車両です。

TV-1から始まったチェーンドライブモデルですが、手探り状態な作りのTV-1から過渡期となる途中の

このモデルでしか見れない珍しい所を紹介して行きながら進めていきたいと思います。

 

 

work-Li-1_02.jpg

何故FrameBreatherと呼ばれるかですが、その他のモデルでは単に飾りのグリルが付くだけの場所に

エアインテークが有るからなのです。まぁTV-1も同じ構造ですからLi-1だけの通称と言う事になります。

 

 

work-Li-1_03.jpg

エアインテーク下のグリルもプレス型だけでは無く実際に穴が開いています。

ここもTV-1と同様なんですが実際にはリアフェンダーが丸見えになってしまったり雨水の浸入等、

お世辞にも良い処理とは言えません。

 

 

work-Li-1_04.jpg

エアインテークを内部から見た所ですがベローを介してメインチューブに繋がっているのが解ります。

このベローですが大変肉厚で再度取り付けるのが厄介な代物です。

しかし何故こんな大掛かりなインテーク構造にしたのかは大いに悩む所ですね。

 

 

work-Li-1_05.jpg

キャブレター側からのショットですが、LDの物に似てる丸いエアクリーナーの前に筒状の物があります。

なんと此れもエアクリーナーなんです。

どんな意味が有って2つもエアクリーナーを付けたのか不可解な所です。

実際TV-1や150ccのFrameBreatheにはこのエアクリーナーが無く

L字の只のジョイントパイプのみの構造になっています。

 

 

work-Li-1_06.jpg

筒状のクリーナーとフレームのジョイント部分です。

筒状のBoxの中にはDelorto製の乾式のエレメントが入っており、

Boxの外にもDelortoのコーションが貼ってあります。出来ればこのコーションも作り直したいですね。

 

 

work-Li-1_07.jpg

キャブレターはSer2まで使われるごく普通の物が付いています。

この車両は150ccに排気量を上げる予定なのですがセッティングパーツの少なさから

このキャブレターで調子よく動作してくれるかが心配なところです。

 

 

work-Li-1_08.jpg

他にもこのモデルならではの部品は沢山有ります。

スプラッシュプレートと呼ばれるこの板も以後の物とは違い短いものになっています。

よくぶつけてヘロヘロになっているパーツですがこの長さだとそんな心配も無いかも知れませんね。

 

 

work-Li-1_09.jpg

ハンドルバートップですが125ccですので勿論標準でメーターは付いていません。

その代わりにダミーキャップが付くのですが、Vespaの其れがプラスチック製なのに

Lambrettaの物はアルミ製の物が奢られています。

 

 

work-Li-1_10.jpg

かなりわかり辛い写真で申し訳無いのですがマフラーとエキゾーストパイプのジョイント部分です。

一般的なSer1-2に使われているマフラーのエキパイジョイント部分はもっと短いのですが、

FrameBreatherに付く物は20cm近くも有り後のモデルとの互換性が全く有りません。

マフラーの詰まり等が有った場合は悲しいことに丸々以後のモデルの物に交換するはめになってしまいます。

 

 

work-Li-1_11.jpg

ブレーキペダルに直接ブレーキスイッチが付くのも珍しいですね。

詳しい事は定かでは有りませんが以前扱ったTV-1とは違うタイプのスイッチが付いています。

元々オプション扱いのブレーキランプですから色々なメーカーのスイッチが使われていても

不思議では無いんですが。ここもオリジナル通りにスイッチをリペアしていきます。

 

 

work-Li-1_12.jpg

いきなりピンボケ写真で失礼します。Vespaと違いパイプフレームを持つLambrettaの場合

ワイヤーや配線の固定にアルミのバンドを使うのですが、

初期のモデルではフェンダー裏にワイヤーへのグリスアップ用に固定バンド兼グリスニップルが有ります。

フルレストア済みと謳う車両でも結構取り外されている事が多いパーツです。

KANEBANは?もちろんオリジナル通りに再生します。

 

 

work-Li-1_13.jpg

ハンドルトップを外した状態です。この車両の様にオリジナル状態をキープしている場合は

工場出荷時のパーツの組み合わせや配置などが解るなりよりの資料となります。

個人で再生を楽しむ場合でもこの様に元の状態の画像を残しておけば再度組み立てる時も

収まるべき所にパーツを納めることが出来ますね。

特にワイヤーの取り回しに関してはオリジナル通りに組まないと操作が重くなったりと弊害が出てきます。

 

 

work-Li-1_14.jpg

FrameBreatherの要、エアー取り入れ口とラバーブーツです。

ご多分に漏れず経年変化で硬くなったラバーパーツやひび割れ等を起こしたプラスチックパーツは

金属と違い再生がやや難しい材質になります。

 

 

work-Li-1_15.jpg

特にリアグリルの固定具と兼用のプラスチック製エアー取り入れ口は

元々ナットが鋳込まれている所から破損してナット自体が欠損してしまっています。

 

 

work-Li-1_16.jpg

そこで登場するのがプラスチックリペアです。

粉末状のプラスチックを溶剤で硬貨させ母材と溶着させるモノなのですが

新たにナットを埋め込み周りをリペア剤で補修していきます。

 

 

work-Li-1_17.jpg

補修後です。強度が必要な場所には余り適さないリペア剤ですが

此処で使うボルト径はM5ですので其れほどトルクをかけないので此れで十分だと思われます。

 

 

work-Li-1_18.jpg

エンジンに関してFrameBreatherならではの所を何点かご紹介します。

 

 

work-Li-1_19.jpg

普通上下分割式のチェーンガイドは一体の物が付いています。

同じ125Ser-1でも後期の物は分割式の物が付いていますので極初期だけの仕様なのでしょう。

しかしアッパーのテンショナーの方が減りが早いですから分割式にして正解でしたね。

 

 

work-Li-1_20.jpgフライホイール側のマグフランジもグリス封入式潤滑では無く混合気で潤滑させる為

手前にオイルシールが入りません。VespaのET3や100と一緒の方式です。

潤滑の事を考えるとこの方式でも何ら問題は無いのですがこの後グリス封入に変えたのは不思議です。

同じような事はVespaの160GSや180SSにも言えるのですが一次圧縮を上げる為だったのでしょうか?

 

 

work-Li-1_21.jpgクランク本体は高年式の物と比べてさほど違いが無い様に見えますが細かい所が違い、

勿論高年式のクランクとの互換性は全く有りません。

しかしコンロッド長自体は高年式のLI/SX等と同じなのでコンロッドの入れ替えは可能です。

ビッグエンドのガタが出ている場合等は問答無用で交換しましょう。

 

 

work-Li-1_22.jpgスモールエンドはニードルケージでは無く砲金のブッシュが圧入されています。

ニードルケージに比べて磨耗しやすいブッシュですからブッシュの入れ替えよりも

後々の事を考えればコンロッド毎ニードルタイプの物に交換するのが得策だと思います。

 

 

work-Li-1_23.jpgクランクに圧入されいてるベアリングも専用のベアリングプーラーで抜き取ります。

芯出し前のクランクで有れば多少の衝撃を与えても問題無いのですが

出来る事なら叩いたり無理をしてベアリングを外す事をせずに専用の工具を使いましょう。

無理は部品を壊すだけでは無く怪我の元です。

 

 

work-Li-1_24.jpg完全に分解したエンジンケースとその他アルミパーツです。

流石にここまで古い車両だとアルミの場所によっては腐食が激しくオイル染みもなかなか取れません。

普通のバイクと違って普段は見えないエンジンですが矢張り外装が綺麗なのにエンジンが汚いと台無しです。

 

 

work-Li-1_25.jpg毎度毎度しつこいよ!と言われそうですがウエット加工を施したケースです。

オイル染みは皆無にまで取れしかも鋳肌を崩さずに綺麗に出来ます。

KANEBANでは一から仕上げる車両のエンジンに関しては全てウエット加工を施してから

組み立てています。真鍮製のフライホイールファンの光り方が凄いです。

 

 

work-Li-1_26.jpg

通称サイレントブロックと呼ばれるエンジンマウント部分も新品に交換します。

この部品も以外と交換される事が少ないのですが経年変化によって左右の潰れ具合が変わり
 
エンジンが傾いたり振動をちゃんと吸収出来なくなってしまいます。
 
特殊工具を使って圧入するのですが無理な力を掛けるとケースの破損もあり得るので
 
事前にケースに余熱を与え無理な力をかけずに圧入できる様にします。

余談ですが、サイレントブロックにはLI系で使われている小さい物と
 
SX/TV系で使われている大きい物が有ります。
 
LI系等で排気量を上げたり高度にチューニングした車両では
 
大きいタイプのサイレントブロックに交換する事をお勧めします。
 
 
 
 
 
work-Li-1_27.jpg
比較的丈夫なランブレッタのギアですが此の車両は信じられない位にギア周りの状態が良い車両でした。
 
多分ワンオーナーで有る事は確かでしょうし、そのオーナーですら殆ど乗らずにいたと思います。
 
本当こういう車両は再生が楽でいいです。
 
 
 
 
 
work-Li-1_28.jpg
クラッチバスケットとクラウン部分です。
 
以後のモデルと違いクラスターギアのセンターナットを固定するタブワッシャーの設定が有りません。
 
本来センタースプラインとクラウンを固定するピンの一本が長く、そこにタブワッシャーを固定するのですが
 
それが無いんです。仕方なくロック剤を塗り固定させました。
 
 
 
 
 
work-Li-1_29.jpg
4ポールタイプのフライホイールバックプレート自体は以後のモデルとさほど変わりませんが
 
配線のジャンクション構造がTV-1と同じになっています。
 
ここも一度総て分解しプレートはウエット加工、配線、ポイント、コンデンサーは新しいものに交換します。
 
 
 
 
 
work-Li-1_30.jpg
ベークライト製のジャンクションですが便利な様で実際は結線し辛く余り頭の良い構造では無いです。
 
パーツ単体の見た目は非常に良い形をしてるんですけどね。
 
でもラバーブーツで隠れて見えなくなっちゃいます。残念。
 
 
 
 
 
work-Li-1_31.jpg
塗装と再メッキの上がったハンドルパーツです。
 
ショートパーツは新品、真鍮製のプーリーはウエット処理しています。
 
組み付けの際には塗装バリを取り摺り合わせを行い稼動部にグリスを塗りながら組み付けます。
 
本来と言うか一般的にパフ処理されているハンドルサポートが塗装されているのは
 
何故かLI125だけの特徴です。此はSer3まで続きます。
 
 
 
 
 
work-Li-1_32.jpg
元々オプション設定のメーターですのでドラムにメーターギアが付いていません。
 
流石にメーターが無いと・・・とのオーナー様からの要望で
 
スピードメーターを付ける為にメーターギアを圧入します。
 
が、この写真、実は対オイルシール用のリングを入れ忘れています。
 
もちろん後で気が付いて入れましたのでご心配なく。
 
 
 
 
 
work-Li-1_33.jpg
フロントフォークの作りもこの時期のモノは凝っています。
 
以後のモデルではUの字に曲げたパイプをステムチューブに鋳込んでいますが、
 
このモデルではJの字のパイプ2本を別々に鋳込んでいます。
 
剛性の面でどちらが有利かは言うまでも無いですが、
 
ベスパに比べてランブレッタはこの様な一見無駄とも思えるような凝った作りが色々有って面白いです。
 
 
 
 
 
work-Li-1_34.jpg
ステムベアリングのロアーレースにはダストカップが入らない代わりにスペーサーが入ります。
 
勿論ダストカップが有った方がグリスへのゴミの噛み込みを防止出来るので良いのですが
 
この様に色々な所に過渡期のモデルならではの所があります。
 
 
 
 
 
work-Li-1_35.jpg
サドルシートはへたったスプリングを全て新品に交換しボディと同色に塗装します。
 
中に入るスプリングは別にユニクロメッキをかけています。
 
細かい所ですがいっしょくたに塗装せずに本来の設定で再生する事が
 
最後の仕上がりに影響してしまいます。
 
 
 
 
 
work-Li-1_36.jpg
オリジナルのリアサスペンションはオイル漏れも無くコンディションが良かったので
 
分解して再塗装のみで仕上げました。
 
なお、分解組み立てには汎用のスプリングコンプレッサーが必要になります。
 
 
 
 
 
work-Li-1_37.jpg
ツールボックスの底にはフレームとの干渉を避けるためにゴムのグロメットが付くのですが
 
実際は全然フレームに当たりません。経年変化で小さくなったとも思えないので
 
最初から接触はしていなかったと思われます。では何故こんなパーツを付けたんでしょうか?
 
 
 
 
 
work-Li-1_38.jpg
ツールボックスのビーディングラバーは4本に分割してはめ込みます。
 
後のモデルでは一本のままではめ込みますがちょっと固いビーディングだと嵌めるのに一苦労します。
 
此処に限らず固いゴム類は一回熱湯につけて柔らかくすると
 
簡単に付けられ冷えるに従って形が固定され一石二鳥です。
 
 
 
 
 
work-Li-1_39.jpg
レッグシールドを付ける前にフレームに配線とケーブルを固定します。
 
固定用のバンドもタイラップなどは使わずオリジナル通りのアルミバンドでとめます。

出来たらこの時点で配線とケーブルの結線は済ませて長さのチェックを済ませた方が良いでしょう。
レッグシールドを固定してしまってからでは配線とケーブルの長さを変えるのは不可能になります。

フロントフォークに付いているサイクルフェンダーの様な物はSer1&2のみに付くインナーフェンダーです。
 
実際は見えなくなってしまう部分なのですがきちんと取り付けたい部品です。
 
 
 
 
 
work-Li-1_40.jpg
はい、グリースニップルも約束通り再生しました。
しかし此処からグリースを注入する人が何人居るんでしょうか?
 
 
 
 
 
work-Li-1_41.jpg
ブレーキスイッチに入る配線にはブーツの類が全く無く雨天時には少し不安な場所です。
 
このモデルのペダルリターンスプリングは巻き数が少なく、いまいちペダルの戻りが悪いのが難点です。
 
しかも以後のモデルとは互換性が無いので辛いところです。
 
 
 
 
 
work-Li-1_42.jpg
フロアーレールの裏にはレールの潰れ防止にラバーが入ります。
 
この様に見えない部分でも結構重要な部品は多く、しかもその手のパーツが欠品してる車両が
 
少なくないのも事実です。見える所は勿論ですが見えない所にも拘って再生していきたいものです。
 
 
 
 
 
work-L1-1_43.jpg
オリジナル通りのメーター無し状態です。
 
カッコは良いと思うのですが、色々と難癖をつけてキップを切りたがる人も多いので‥‥
 
 
 
 
 
work-L1-1_44.jpg
メーターを取り付けた様子です。
 
 
 
 
 
work-L1-1_45.jpg
57mmでボアアップしたエンジンはトップスピードは80~85km位しか出ませんが、
 
トルクが増えた分乗りやすくなっています。しかし排気量を上げてしまうと、
 
二つも有るエアークリーナーが吸入抵抗となりマトモなセッティングが出来なくなってしまいます。
 
今回は乾式のクリーナーをスポンジ式のモノに換え対処しました。
 
 
 
 
 
work-L1-1_46.jpg
ガソリンタンクは初期の型ですと、ブリーザーパイプが付いており、以降のタンクとは違います。
 
しかし現車のモノは残念ながら腐って穴が開いていました。
 
修理も可能だったのですが予算の都合上SER2の中古のタンクを使用いたしました。
 
 
 
 
 
work-L1-1_47.jpgココからエアーを吸わそうと考えた、イノチェンティー社の開発担当者は
 
雨が降らない地域の出身だと思われます。
 
 
 
 
 
work-L1-1_48.jpg本来LI125にはレッグシールドモールゴムは付かないのですが、
 
オーナーの希望により取り付ける事となりました。
 
フェンダーのバンパーもオーナーの好みです。
 
 
 
 
 
work-L1-1_49.jpgリアキャリアーは最初から付いていたサビサビのモノをメッキ屋さんに無理を言ってお願いし
 
再メッキしてもらいました。しかし後からこのタイプのキャリアーはリプロのモノが有る事が判明!
 
 
 
 
 
work-L1-1_50.jpg今回は予算の都合上、出来るだけ付いていた部品を生かしての車輌製作となりました。
 
裏を返せば、ベースの状態が非常に良かったから出来たとも言えます。
 
やはりベースの良し悪しで最終的な仕上がり、金額等も大きく差が出てしまいますので、
 
皆様ベース選びは慎重にするべきだと思います。


LAMBRETTA DL125

 

work-DL125_i02.jpg

 

 

 

work-DL125_i01.jpgDL125の登場です。

このまま乗るにはチョットなーと言った感じですが、ベースにするなら充分な車輌です。

これをスペシャルなDLを仕上げて行く予定です。

 

 

work-DL125_i03.jpg

エンジンは125のモノを使用せずに、200のケースを用意致しました。

そのケースにジャングルスクーターさんで販売されている、5速のギアーを組み込みます。

 

 

work-DL125_i04.jpg

GP/DLはギアーセレクターロッドが一体式ですので考え無しに抜いてしまうと、後で泣きを見ます。

 

 

work-DL125_i05.jpg

そこでロッドを抜く前には、ポンチ等でマーキングしておくと良いでしょう。

この写真ですとマーキングが見え難いですですが・・・・・

 

 

work-DL125_i06.jpg

5速ギアーはすんなり収まってしまいました、体外この手のモノは組み込む時に苦労するものですが

作りが良いのでしょう。ギアーボックスのナットはトルク管理を怠らずにしっかり締めましょう。

 

 

work-DL125_i07.jpgアッパーのチェーンガイドはMBDのチェーンスライダーを使用します。

この部品はノーマルのガイドに比べて値段は高いですが、信頼性もありオススメです。

 

 

work-DL125_i08.jpgセレクターロッド、ギアー、クラッチアジャスターブロックもMBD製に変更します。

 

 

work-DL125_i09.jpgDL/GPのギアーボックスのカバーは、キックシャフトのガイドも兼ねています。

 

 

work-DL125_i10.jpgSER1.2.3はこの様にガイドは付いていません。

このモデルのキックシャフトガイドはクランクケースに付いているのです。

 

 

work-DL125_i11.jpgクランクケースはウェットブラスト処理をしてあります。

 

 

work-DL125_i12.jpgフライホイールはCDI、12Vのモノに変更。インテークマニホールドも

KEIHINのキャブレターにするためMBD製に変更します。

 

 

work-DL125_i13.jpg排気量は200CCのままですが、給排気を変更する予定ですので、

5速ギアーと相まってどんな走りをするのか今から楽しみです。

 

 

work-DL125_i14.jpg元々DL125はドラムブレーキですが、この車両にはアウトボードのディスクブレーキ装着します。

MBD製のアウトボードディスクは作りの良さには定評があり、

オリジナルのメーターをそのまま使用出来るのも特徴です。

 

 

work-DL125_i15.jpg

ディスクブレーキの場合、マスターシリンダーを何処に取り付けるかで悩みます。

ハンドルに専用サポートを取り付けマスターを固定するのが定番ですが、

ハンドル廻りが派手になってしまうのが難点です。

 

 

work-DL125_i16.jpg

そこでレッグシールドにツールボックスを取り付けその中にマスターシリンダを持ってくる事にしました。

板金の段階で位置決めをし、専用のステーも製作しました。

 

 

work-DL125_i17.jpg

ボックスを付けるとこんな感じです。

 

 

work-DL125_i18.jpg

ちなみにフロントボックスは、VESPAのスモールボディー用を板金して使用しています。

ランブレッタ用フロントボックスもあるのですが、どうしても手に入らなかったので・・・・・

 

 

work-DL125_i19.jpg

当然、フロントフォークはO/Hします。写真に写っている部品は今回新品に交換する部品です。

 

 

work-DL125_i20.jpg

フロントフォークリンクはディスク用のモノが無かったので、ドラムブレーキ用のモノを加工して使います。

 

 

work-DL125_i21.jpg

ブレーキローターは取り付け位置が指定されています。

ポンチ等でしるしを付けておかないと、塗装すると解らなくなってしまう場合があるので注意!

また、ローターとドラムの間に入っている薄いプレートの位置も指定があるので重ねて注意!

 

 

work-DL125_i23.jpgガソリンタンクの蓋は、平行ピンを入れ左右を潰し抜けるのを防ぎます。

ツールボックスの蓋は、ボックスを取り付ける前に取り付けを行うと楽です。

 

 

work-DL125_i24.jpgフライホイールはCDI、12Vキットを使用。

レギュレーターとイグナイターはこの位置に持ってくると目立たずスッキリします。

 

 

work-DL125_i25.jpgフレーム廻りの取り付け順序お勧めコース。

1) ツールボックスの蓋
2) ガソリンタンク蓋
3) シート
4) シートキャッチ
5) リアフレームグリル、
6) リアフレームバッチ
7) リアフェンダー
8) ガソリンタンク
9) ツールボックス
10) エアークリーナボックス
11) エアースクープ

当店メカニックの勝手な思い込みの可能性大ですので、あくまでも参考までに。

 

 

work-DL125_i26.jpgフロント廻りはこんな感じです、ブレーキホースはステンレスですが、

ブラックのゴムカバーがしてあるモノにしてアウターの色と合わせてみました。

ステアリングダンパーは、インナーチューブがフレームに当たらない様長さを詰めてあります。

 

 

work-DL125_i27.jpg途中までワイヤーですので、油圧ブレーキ独特のカチッとした感じは無いですが、効きは十分です。

 

 

work-DL125_i28.jpgキャブレターはお約束のPE24です。

国産のキャブレターはジェット等ショートパーツの入手が楽ですのでお勧めです。

特にPEはメインジェットの交換の際、フロート室を外す必要が無いので、

セッティングを行う時には手間が無く非常に楽です。

 

 

リアサスはノーマルタイプのモノですが、スプリングをボディー同色に塗装、

マフラーはお客様のご指定の色で塗装しています。

 

 

work-DL125_i30.jpg

5速ギアーですが、各ギアーの非常に繋がりが良く特にエンジンを回して走った時の加速感は、
ノーマルの4速ギアーでは経験出来ないものだと思います。
200ccのエンジンですと、プライマリーは80リンクで丁度良いのですが、
排気量を225ccあたりにして、82リンクでトップスピードを伸ばすなんて言うのも良いのではないでしょうか?

ボディーカラーはj50のグリーンをイメージとし、お客様と相談して作った色です。
 
 
work-DL125_i31.jpg
work-DL125_i32.jpg
 



LAMBRETTA DL200 ELECTRONIC

 

work-DL200_n01.jpg

今回仕上げる車両はLAMBRETTA DL200です。

このままの状態でも十分味が有って良い感じなのですが、

オーナーが変わるのを機にやり直す事となりました。

 

 

work-DL200_n02.jpg

この車両は状態がとても良く、板金等の作業はサクサク進んでしまいましたので、

組み立て作業を中心にご紹介いたします。

 

 

work-DL200_n03.jpg

フロントフェンダーを後ろから見た所です。ちょっと解り難いかも知れませんが、

ノーズカバーをボルト留めする台座の部分は、補強としてカラーが溶接してあります。

 

 

work-DL200_n04.jpg

しかし片側のカラーが取れてしまっていたので、カラーを作り溶接しておきました。

これが無いと、振動でクラックが入ってしまう可能性があるのです。

 

 

work-DL200_n05.jpg

この車輌はキャブレターが国産のモノに変更してしまっているので、

キャブレターからドレンホースを出してあげる必要があるのです。

本来DL/GPには付いていないドレンホースのガイドですが上記の理由の為に取り付けました。

 

 

work-DL200_n06.jpg

フロントフォークのアッパーレース、ロアーレース共に交換です。

ロアーレースは、バーナー等を使用し炙りながらでないと外れない事が多いので、

塗装後に外そうとすると泣きを見ます。

 

 

work-DL200_n07.jpg

DL/GPはボデーカラーは一色なのですが、タンク、エアークリーナー等はホワイト、

足回りはシルバー、ノーズの先端、コックレバー、チョークレバー等はブラックと

部品によって色が違うので、意外と大変なんです。

 

 

work-DL200_n08.jpg

フロントフォークに部品を組んでいきます。

この部分はしっかりメンテナンスされていない車両が多いので、

カーブや路面のギャップでフロント廻りが安定しなかったりする場合はO/Hをオススメします。

 

 

work-DL200_n09.jpgリンクにブッシュを入れている様子です。

 

 

work-DL200_n10.jpgリンク廻りを取り付ける際には、スプリングコンプレッサーと言った専用工具を使用します。

その工具が無いと組み付けは非常に困難ですが、工具が無いとお嘆きの貴兄に朗報!

その昔タイダウンをコンプレッサー代わりにして使って組み付けた人もいるようです。

 

 

work-DL200_n11.jpg抜いたアッパー、ロアーレースは新品に交換、フロントハブも

ベアリング等のショートパーツは新品に交換します。

 

 

work-DL200_n12.jpg歪みやすいスタンドボルトの部分には、補強プレートを噛まします。

ランブレッタはスタンド廻りが特に弱いので、センタースタンドを掛けたまま、

シートに跨ったりするのは絶対にヤメテクダサイ!

 

 

work-DL200_n13.jpgリアフレームのネームはプラスチックのブシュを、フレームに入れてから、ネーム本体を差し込むのです。

 

 

work-DL200_n14.jpgエンジンは前回O/Hしてからあまり走行していなかったので、

今回はサイレントブロック、チェーン、クランクケーススタッド、クラッチプレート等の交換のみ致しました。

 

 

work-DL200_n15.jpgDL/GPのツールボックスはプラスチックです。正確にはSXも後半はプラスチックのモノにが付いています。

 

 

work-DL200_n19.jpgフロントダンパーはデイトナ製のモノです。

ランブレッタの機械式ディスクは効きが悪いと巷では評判ですが、

ちゃんと組んで上げれば結構効く様になるのです。

 

 

 

work-DL200_n21.jpg汚かったマフラー、色が褪せてしまったリアサススプリングは塗装しました。

 

 

work-DL200_n22.jpg違和感なくキャブレターが収まっています。(自画自賛)

これより大きな口径のキャブレター(現在は24mm)の取り付けも可能ですが、

ノーマルのエアークリーナーが使えなくなってしまいます。

 

 

work-DL200_n23.jpgこの車両はエレクトロニックですので、最初っからCDI点火なのです、

ちなみにイグナイターはこの位置に付いています。

 

 

work-DL200_n24.jpg140kmまで刻まれた文字盤が誇らしげです。

 

 

 

work-DL200_n25.jpgボディーカラーはお客様の好みで、オリジナルのイエローオーカーよりチョット濃い目です。

 

 

work-DL200_n26.jpgミラーステー、ミラーバー等はリクロームしました、レッグシールドにクランプするミラーも

すっきりとしていて良いのですが、後方の確認が容易といった点ではこの方が良いのではないでしょうか。

 

 

work-DL200_n27.jpgDL/GP200はチョットハイギアーなミッションですが、排気量を225ccにしていますので、

トルクが増えた分乗りやすくなっています。

 

 

work-DL200_n28.jpg近年ランブレッタの200ccモデルは、ヨーロッパでも入手が困難になって来ていますので、

購入をご検討なさっている方はお早めに!

 

 

 

LAMBRETTA LI125 ser2

 

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お客様のご希望により、通常のエンジンO/Hにプラスして

12V.CDI化と国産キャブレターへの変更、ボアアップ等を行います。

 

 

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チェーンやチェーンテンショナー等の様子から見るとあまり走行していないエンジンようです。しかし...

 

 

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ピストンがシリンダーに固着していて、酸素で炙るなど色々試してみましたが何をやっても取れません。

シリンダーに水が回ってしまいそれを放置したためこんな状態になってしまったのでしょう。

 

 

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最終手段としてまずコンロッドにドリルで穴を開け、その後エアーソーで切断しました。

 

 

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プレスを使って固着したピストンを抜いているトコロです。

 

 

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コレが手間を取らせた張本人です。

 

 

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泥と油で汚かったエンジンはウェットブラストで綺麗になりました。

 

 

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クランクのベアリングを入れる時はケース本体を温めておくと入れやすくなります。

 

 

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ベアリングを挿入したあと、オイルシールプレートをはめます。

プレートを止めている4点のボルトはインパックトイドライバーなどを使い、かなりきつく締めておきます。

 

 

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マグフランジにはオイルシール・リテーナー・ベアリング・リーテーナー・オイルシールの順番で組み込みましょう。

 

 

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マグフランジも温めておき、プレスを使いベアリングやオイルシールを入れます。

 

 

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ミッションの方は走行が少なかったぶんガタ等がでておらず、ベアリング類を変えただけでおさまりました。

 

 

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コンロッドを切断してしまったので、新品のコンロッドにし、芯だしを行います。

その前にフライホイールサイドベアリングのインナーレースを外しておきます。

 

 

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コンロッドの交換が済んだクランクシャフトです。

最近の新品コンロッドASSYにはスラストワッシャーが入っておらず、

ピストン側でスラストガタを調整してあげる必要があります。

 

 

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新品のインナーレースを入れました。この部品を交換しないとベアリングを交換した意味がありません。

 

 

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これがピストンのスラストワッシャーです。

 

 

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クランクシャフトを組み込み、クラッチやチェーン等を取り付けます。

 

 

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シリンダーは62mmのボアアップ用ピストンに合わせボーリングしておき、

シリンダーヘッドもそれに合わせてスキッシュを広げました。

 

 

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ピストンを組み込む際にはポートのバリを必ず取ります。ピストンやピストンリングのバリも忘れずに!

 

 

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12V・CDI用のフライホイールです。最近ヨーロッパからこのフライホイールを取ると、

クランク側のテーパー角とフライホイール側のテーパー角が

合っていないモノが多くありトラブルが続出しています。

当店のフライホイールはフライホイールのボスを入れ替えてありますので安心です。

 

 

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CDI化に伴いレギュレーターとイグナイターの増設が必要となります。

この辺りに設置するとすっきりとし、収まりが良いでしょう。

 

 

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国産キャブレターを取り付け、一応の完成です。

しかし、セッティングや試乗等でかなりの距離を走ってからのお客様へ納車となります。

距離を走ることで初期の簡単なトラブルや調整等は試乗の段階で出してしまう事で、

納車時には安心してお渡しする事ができます。