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VESPA 160GS MK-1

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ベース車輌は、当店で在庫していた車輌を使用いたします。

フロアは錆で穴が開いていたり、以前に下手クソな板金屋が手を入れてしまっていると

板金工賃が大きく跳ね上がります。ベース車両選びは変に綺麗な車両を選ぶより、

オリジナルの塗装が残っていたりする様な、パッと見があまり綺麗じゃない車両の方が

ベース車輌に向いていたりするのです。

 

 

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程度の良いベース車両探しには、フロア裏のチェックも欠かせません。

フロアの表は、パテや塗装等でごまかして有る場合が多いのですが

裏までキッチリごまかしてある車両は少ないモノです。

 

 

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フロアのセンタースタンドゴムが当たる部分は、

画像の様に亀裂や切れ掛かっている車両も少なくありません。

この程度であれば板金作業の際に修理は可能ですが、

塗装してからでは修理費がバカになりませんのでセンタースタンドを跳ね上げる際に、

この部分に足を挟み直接スタンドゴムをフロアーに当てない様にするのが良いと思います。

 

 

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レクチファイヤーボックスを外し、 出てきたのはオリジナルの塗装です。

この事から判断すると、オリジナルのホワイトの塗装の上から、

極力部品を外さないで、横着している事が分かります。

 

 

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160GSMK-1の特徴であるバックポケット部分です。

この部分は水が浸入しやすい上に水が溜まってしまうので、

錆が酷い車両が多く、穴が開いてしまっている車両少なくありません。

 

 

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ヨーロッパから来た車両はボディーの裏が泥だらけになっている場合が多いのですが、

湿気を含んだ泥では無く粘土に近い泥で、ボディーに悪影響を与えると言うよりは粘土層で

アンダーコートの様にボディーを保護している状態ですので、

泥を剥がすと綺麗なボディーな場合が多く見られます。

 

 

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フロントハブはサスのピボットシャフトまでは外せたのですが、

フォークのピボットシャフトは固着してしまっていたので、

潤滑剤に一晩浸した後プレスを使用しどうにか抜きました。

 

 

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塗装を剥離した状態のボディーです。

分解前にボディーの程度は非常に良いと申し上げましたが、

これで嘘でない事がお分かり頂けましたでしょうか?

 

 

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泥で覆われていたボディーの裏は、泥、塗装を剥がしてみた所信じられない位の良い状態でした。

 

 

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フロアーは亀裂、多少錆び等有りますが、ココもかなり程度良い!
 
 
 
 
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フロアーの亀裂は溶接し、センタースタンド部の補強を取り付け。この補強でフロアー部の歪みを防ぎます。
 
 
 
 
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板金終了後、サンドブラストして細かい部分の錆びを落としました。
 
 
 
 
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錆びが出やすいフロアーの裏等にもしっかり下地を作ります。

 

そしていよいよ塗装です。

お客様のオーダーのボディーカラーはレッドです。

 

 

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ボディー同様エンジンも物凄い泥、油汚れです。
 
 
 
 
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画像では見辛いですが、クラッチクッシュドライブ(クラッチダンパー)が破損しています。
 
想像するに、この部分が破損してしまい、乗らなくなって納屋にでもしまいこんでしまったのではと思います。
 
こんな事を想像しながら車両、エンジンを分解するのも良いもんです。
 
 
 
 
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ピストン、シリンダーが固着してしまっていたので、やむなくコンロッドを切断して外しました。
 
 
 
 
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クランクケースを分割した所です。クッシュドライブとピストン、シリンダー以外は
 
かなり状態の良いエンジンです。GS等のスポーツモデルはかなり走り込んでいたり、
 
無茶な乗り方をされている車両が多く状態の良いエンジンは少ないのです。
 
 
 
 
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分解したクランクケースを分解後、泥汚れをスチーム洗浄で落とします。
 
どうしても落ちない頑固な泥、油汚れは、剥離剤を使用して落とし、最後にウエットブラストで仕上げます。
 
 
 
 
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クラッチレリーズアーム、スプリング、ブリーザー等はユニクロメッキを掛けた後、組み付けます。
 
 
 
 
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ギアセレクターも鉄の部品は、ユニクロメッキ後組み付けます。
 
この辺りの部品は目立たないのでそのままの場合が多いですが、せっかく車体を綺麗に仕上げても
 
細かい部品が、錆び錆びのままでは台無しです。
 
 
 
 
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クラッチASSYは状態が良かったのでクラッチプレート、クラッチニードルベアリング以外は
 
元々入っていたモノを使用しました。
 
 
 
 
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コンロッドを切断してしまった、汚いクランクシャフトは洗浄後、
 
新品コンロッド入換、ローラーベアリング内輪入換をして使用します。
 
 
 
 
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破損していたクッシュドライブは修理して再使用、
 
セレクタースパイダーも若干ですが減っていたので新品部品に交換しました。
 
 
 
 
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160GS、180SSのエンジンは、クランクケースのフライホール側がローラーベアリングなので
 
分解、組み立てはP/PX同様で非常に楽です。
 
 
 
 
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シリンダーは固着していたピストンをプレスで外し、シリンダーをボーリングし、
 
新しいピストンを(1サイズオーバー)を入れます。
 
ボーリング時のクリアランスは、当時のマニュアルを参考にしている方が多いと思いますが、
 
ピストンが最近作っているモノだったりすると、マニュアルは参考にならない場合がありますので注意です。
 
 
 
 
work-160GSmk1-44.jpgエンジンは完成です!点火はオリジナルのバッテリー点火のままですが、
 
フライホイールは着磁してありますのでバッテリーへの充電も問題無しですし、
 
ライト類も結構明るいですよ。
 
 
 
 
work-160GSmk1-45.jpg work-160GSmk1-46.jpgボディーの組み立てはフロアレールの取り付けから始めます。
 
新品部品のフロアレールは、取り付けの際に長さやアール等の調整が必要です。
 
塗装した車体で調整すると傷等をつけてしまったりするので、板金の際にフロアレールの調整を済ませます。
 
 
 
 
work-160GSmk1-47.jpg work-160GSmk1-48.jpgフロアレール、センタースタンドを付けたら作業台に固定します。
 
フロントフォークやエンジンを載せる作業も楽です。

フロアレールエンドの止め方ですが、当店ではオリジナルに準じてアルミリベットをカシメて留めます。
 
ボルトやブラインドリベットで固定していたり、せっかくアルミリベットを使用していても、
 
カシメが上手く出来ないのか90°に折り曲げて留めていたりする車輌をよく見かけます。
 
 
 
 
work-160GSmk1-49.jpg work-160GSmk1-50.jpg work-160GSmk1-51.jpgフロントハブは、ベアリング、シャフト類は勿論新品部品を使用してO/Hします。
 
 
 
 
work-160GSmk1-52.jpg work-160GSmk1-53.jpgフロントサスも程度が良かったので、O/Hして使用しました。
 
 
 
 
work-160GSmk1-54.jpg work-160GSmk1-55.jpg work-160GSmk1-56.jpgフォークを装着する前に、アッパー、ロアーベアリングレースは新品部品に入れ替えます。
 
その後配線、アウターワイヤーを通してフロントフォークを装着します。
 
 
 
 
work-160GSmk1-57.jpg work-160GSmk1-58.jpg work-160GSmk1-59.jpgレクチファイアーボックスは、ボックスのみ使用して充電系はダイオードに入れ替えます。
 
バッテリーはユアサ等の透明なタイプでは無く、オリジナルタイプのブラックのモノを使用します。
 
 
 
 
work-160GSmk1-60.jpg work-160GSmk1-61.jpgエンジンを載せました、シリンダーシュラウド、エアークリーナーボックスはチヂミ塗装を施しています。
 
 
 
 
 
work-160GSmk1-62.jpg work-160GSmk1-63.jpg work-160GSmk1-64.jpgメーターも程度が良かったので、メーターギアはO/Hをし、
 
メーターリムはリクローム、文字盤新品部品を使用しました。
 
 
 
 
work-160GSmk1-65.jpgいよいよエンジンに火が入りました!
当店では試乗を100km~200km走行致します。

組んだばかりのエンジンや車体は、細かい調整が必要ですので、
 
試乗して調整、試乗して調整、を繰り返します。
 
 
 
 
work-160GSmk1-66.jpg work-160GSmk1-67.jpg work-160GSmk1-68.jpg work-160GSmk1-69.jpg work-160GSmk1-70.jpg work-160GSmk1-71.jpg完成です!

VESPA、LAMBRETTAに限らず近年スポーツモデルの車両は
 
状態の良いものが出ないと言っても過言ではありません。
 
状態の良いベース車両は、ヨーロッパ、アメリカ等で値段が急騰しており、
 
この辺りの車両をお探しの方には、かなり厳しい時代になっています。

反面部品等は、数年前辺りからリプロ部品の製作が盛んになり
 
入手が簡単になってきましたので、一旦車両を入手してしまえば、
 
維持していくは以前に比べさほど難しくないのも事実です。

当店では、難しい時代の中お客様のご希望に添える様努力していますので、
 
車両購入をお考えの方は是非一度ご相談下さい。