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VESPA 125(V31)

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今回ご紹介する車輌はフェンダーライトの中でも一番人気で

以前にもWORKでご紹介した事のある51年です。

150GSと同じく大人の事情でバラシ前の状態をお見せ出来ないのですが、

今回はお客様からの持込による物で一度フルレストアがされたという車輌でしたが

いざ蓋を開けてみると・・・・・・

 

 

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リアショックマウントボルトを受けるボディ側に溶接されたナットです。

後のモデルからは只の穴になりますがこの方式だとちょっとした弊害が出てしまいます。

 

 

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どういう弊害かと言いますとボルトをきつく締め上げたためにボディからナットが剥離してしまっています。

このままで塗装をしてしまうとボディが引っ張られ結果塗装にヒビが入ってしまいますので

勿論一度ナットを剥がしてから再度溶接をします。

 

 

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テールランプへ繋がる配線の通るチューブです。

このチューブもスチールで出来ている為雨水や泥を被る事が多く

中が錆びてしまっていたり穴が開いている事も少なくありません。

 

 

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KANEBANでは新たに銅製のパイプで作り直しますので

錆にも強くオリジナルより若干太くする事で配線も通し易くなります。

オリジナル通りの配線ならいいのですがブレーキの増設等をすると

配線が太くなって入らなくなる場合も有るからです。

 

 

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KANEBANでの定番となりつつあるスタンドブラケットの補強です。

特に51年はブラケットを留めるボルトが一本なのでリブ共々きちんと補強します。

ちなみにKANEBANではスタンドブラケット部分のリブには潰れ防止のため半月状の鉄芯を入れています。

 

 

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妙な形と言うか上に付くプレートと同じ形にえぐれているフロントフェンダーですが

以前にぶつかって潰れたままの状態で塗装されていました。

多分レストアした業者さんはオリジナルでこういう形状だと思ったんでしょうか?

 

 

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勿論凹みを修正して歪んだ影響でずれてしまっていたフォークへの取り付け穴も
 
一旦アルゴン溶接をして新たに開け直します。
 
 
 
 
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サイドの取り付け穴も同様にします。
 
相手側のフォークの穴に至ってはずれた穴に合わせて新たにボルト穴が開いていました。
 
無論フォーク側も修正。
 
 
 
 
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ライト上部に開くクレスト取り付け穴も本来よりかなり大きい穴が開いていましたので
 
盛りなおして再度開け直しです。
 
 
 
 
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アルミパネルを採用しているモデルではこの部分にストレスが溜まってクラックか入る事が多い様です。
 
 
 
 
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ボックス側の下部にはパテで塞がれていた意味不明な穴が二つポッカリ開いていました。
 
これもパテでは無くアルゴンで溶接します。
 
 
 
 
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元々決して強くないエンジンパネルの取り付けロッドですから折れている車輌も珍しくは有りません。
 
でもアークで盛ったようなこの溶接は頂けません。
 
 
 
 
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一度ビードを落としロッドを切り離してからTIGで付け直します。
 
この際ボディに仮組みをしてパネルの閉まり具合を確認しながら溶接します。
 
 
 
 
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エンジンパネルのフックもご覧の通りロック部分が磨り減ってまともにパネルが閉まらない状態でした。
ロックレバーの支点も本来はスチールの叩きリベットで取り付けるのですが、
 
ブラインドリベットで取り付けられている為にスムーズに動かなくなっていました。

これだと走行中にパネルが開いてしまいますね。実際に走行テストすれば解ることなんですけど・・・
 
 
 
 
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分解したロックレバー。
 
 
 
 
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修正した後、カギの部分と支点の穴の違いが解るでしょうか?
 
 
 
 
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アルミ製のパネルはスチールの物と違い長年の酷使で変形してるため
 
何度も納得の行くまで板金で修正します。
 
特にエンジン側は前方のR部分の隙間が均等になるまで追い込みます。

KANEBAN板金チームの腕の見せ所です!!
 
 
 
 
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ボックス側はエンジン側に比べると多少は楽ですが、
 
ボディへの取り付けサポートのリベットが緩くなっていることが多くカシメ直しが必要になります。
 
此れを怠ると塗装の剥離やヒビ割れの原因になります。
 
またBoxの蓋のチリ合わせも気を使う所の一つです。
 
 
 
 
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フライホイールへファンを取り付けるボルト穴もねじ山が無くなっていましたので修正。
 
 
 
 
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エンジンハンガーのマフラー取り付けボルトの穴も同じくねじ山が潰れていました。
 
 
 
 
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リアブレーキアジャスターのねじ山も・・・・・
 
 
 
 
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盛りなおし。
 
 
 
 
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フライホイールに至っては2箇所も
 
 
 
 
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盛りなおした後に面を修正してタップを切りなおします。
 
 
 
 
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ねじ山が復活しました。

このファンを留めるボルトですが二面長は8mmなのにネジ径は6mmという
 
規格外の専用の物を使っています。そのため普通の6mmボルトで留められている車輌を見ますが、
 
二面長が10mmのボルトですと明らかに不恰好ですのでKANEBANでは
 
このボルトは其の都度シコシコ作っています。

緩み止めのタブワッシャーだけは何故かパーツで出ますので必要な方はご連絡ください。
 
 
 
 
 
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エンジン自体はフレームに比べて比較的コンディションは良く殆どが消耗品の交換で済みました。
 
しかしこの車輌一回もまともに走らなかったらしいです、何故なんでしょう?
 
 
 
 
 
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スタッドボルトは一旦外して黒染め処理をしました。
しかしノックピンが曲がっていたため新しい物と交換しました。
 
 
 
 
 
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リアアクスルのベアリングも今では新品が手に入ります。
 
 
 
 
 
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クランクはコンロッドの交換のみ。
 
面白いのはクランクベアリングが今のピアジオ系50ccオートマのクランクベアリングと同じ物なんです。
 
 
 
 
 
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クラスターギアはダンパーも無事だったのでベアリングの交換のみで再使用できました。
 
 
 
 
 
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ケースを閉じて一丁上がり!
 
エンジン不調の原因は巻き直しをしたと思われるハイテンションコイルでした。
 
 
 
 
 
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イタリアのナンバーを取り付ける為に邪魔にならない方法で
 
日本のナンバーを取り付け出来ないかとのオーナーの要望にお答えしてこんなものを作ってみました。
 
 
 
 
 
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クロームメッキを施してスペアタイヤのブラケットに装着可能なナンバーホルダーです。
 
 
 
 
 
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実際にナンバーを取り付けるとこんな感じです。
 
イタリアナンバーは当店の在庫からオーナーに選んで頂いたものです。
 
イタリアナンバーは入手が大変難しく、特にRoma,MI,等の人気都市の物は年々少なくなって来ています。

当店で車輌をお買い上げ頂いたり、今回の様な作業の時に
 
KANEBANからお客様へのサービスとして付けさせていただいております。
 
 
 
 
 
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完成後の全体像。

後ろに写っているひまわりとのコントラストがいい感じです。
 
しかし今年の夏は暑かったですね。奥多摩の山奥に有るKANEBANでも流石に今年はきつかったです。

でもそんな中でもフェンダーライトに乗って奥多摩を走るとなんとも気持ちのいいものです。
 
 
 
 
 
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オプションのメーターASSYも取り付けて。
 
 
 
 
 
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えぐれたパネルが51年人気の秘密でしょうか。
 
 
 
 
 
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リプロのツールロールを付けました。結構ちゃちな作りですが雰囲気は出ています。
 
出来ればオリジナルの空気入れもあれば・・・と欲が出ます。
 
 
 
 
 
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フェンダーライトでしか体験出来ない走り、姿、フィーリング等をより多くの方に感じて頂きたいものです。