P150Xは1978年に発売され、12Vになった電装に大型ウインカーの採用や
新開発のフロントフォーク等、現行のFLに至るまで基本設計はほぼ変わっていません。
この車輌はお客様が個人買で購入した後、エンジンをO/Hし買い物等に使用していました。
フロアーに錆が浮き、パネル・レッグ等にへこみがありますが、年式を考えれば状態は悪くありません。
ちなみにP150Xは「探偵物語」で工藤ちゃんが乗り倒していた車輌として有名です。
リアタイヤはSIPのワイドタイヤKITが中途半端な状態で装着されていました。
車輌をバラす前には隅々まで洗浄を行うと作業がはかどります。
油や泥等で汚れた工具は作業中でもこまめに拭くのが鉄則です。
バラし終わった所です。青いプラスチックのトレーは奥から
ユニクロメッキをかける部品・真ん中は再使用部品・手前が交換部品と分けておきます。
そうすると部品の発注忘れや紛失等が防げて、組み上げる際に手間が省けます。
以前O/Hしたエンジンで調子は良いのですが、お客様がウェットブラスト処理を希望したので、
再度O/Hする事になりました。
Pシリーズのエンジンはフライホイール側がニードルベアリングなので、
クランクケースの分割や組み付けが非常に楽です。
分解したエンジンパーツを高圧スチーム洗浄で汚れを落とします。
コイン洗車場のモノより圧力が高く80℃以上の温水がでる業務用。
頑固なカーボンはこの時に薬品を使って落としておきます。
洗浄が終了したパーツ。この後にウェットブラスト処理をしますが、
この様にあらかじめ洗浄する必要があります。
エンジンをバラした時には気付かなかったのですが、クランクケースをウェットブラスト処理した後、
全体をチェックしていたところクラックを発見しました。
クラックが入っている箇所にリューターでV字の溝を彫った後、溶接をします。

溶接で盛った箇所をリューターで削ります。
ユニクロメッキをかける部品です。
分解・洗浄が終了したボディーパーツ。
Pシリーズは分離給油・混合給油の2種類あり、この車輌は分離給油ですが
穴の大きさを型紙に写し、その後鉄板に写す。今回使用した鉄板は0.8ミリのモノ。
鉄板をコンタ-マシンで切り抜きぴったりの大きさに調整します。
綺麗にふさがりました。溶接はTIG溶接で行い熱による歪を極力出さないように手際は良く行います。
板金や塗装だけでに限らず、段取りをしっかり行っておけば失敗は防げるでしょう。
サンドブラストは油よごれや水気を極端に嫌います。
上記のパーツのように汚れがひどいと加工することができません。
このまま行うと砂がすぐに汚くなって噴射することができなくなってしまいます。
すべてのパーツを一個一個洗浄した後、マスキングを行いようやくサンドブラストが行える状態になりました。
ブラスト加工後すぐにプライマーを入れておきます。すぐに入れておかないとあっという間に錆が出ます。
カネバンでは耐熱塗装もモチロンやっております。
カラーオーダーで耐熱塗料もつくれまのすで是非お試し下さい。ちなみに上の写真はブラスト後。







