
今回ご紹介します車輌は、LAMBRETTA SX200(SPECIAL X 200)です。
前オーナーさんが、事故で転倒した車輌を修理すべく分解したのですが、
色々な事情が重なり頓挫していたモノです。
それを見かねた現オーナーさんが口説き落とし購入、当店へと修理の為持ち込まれました。

当店の場合、車輌分解時に欠品部品の有無、現在付いている部品の再使用出来るかチェック、
メッキ等の外注加工部品の選定、を同時に行います。
分解されている車輌の場合は、分解作業が無い分、工賃を安くとのリクエストを頂く事も有りますが、
分解された車輌は上記の作業を行えないので、かえって時間が掛かってしまう場合があるのです。

画像では見え難いのですが、事故で転倒した影響で、リアのフレームバッチの下辺りから、
テールベースに掛けてのフレーム部分が左方向に曲がってしまっていました。

外装は、大転倒した割に、大きな凹みは有りませんでした。
しかし、フットボード左側が真ん中から裂けてしまっているのと、
レッグシールド左側の曲がり、ハンドルの左側が折れてしまったらしく溶接で付け直してありました。

チェーンケースの片側を外した所。
チェーンガイドのアッパーを最大まで上げているのに、チェーンがダルダルです。
この状態で走っていると、弛んだチェーンがクランクケースを削ってしまったり、
最悪の場合チェーンガイドを破壊し、破片がギアーに噛み込みタイヤがロック!
なんて事態にも成りかねません。

クラッチボスのC-リングの引っ掛け部分が、大きく削れ、それにクラッチトッププレートも削れてしまっています。
原因を探って外したキック側のクランクケースを見てみると‥・

キックシャフトのコノ部分(画像ドライバーの部分)が擦れていたようです。
ココまでシャフトが削れてしまっていると、キックスタートの時にシャフトが折れてしまう可能性が高いので、
再使用はせずに新品に交換致します。

ピストン、クランクシャフト等はとても状態が良く、再使用可能でした。
しかし今回は、225ccにボアアップ、吸排気等に手を入れて、
より一層乗り易さを追求したエンジンにしてみたいと思います。

毎度の事ですが、クランクケースはウェットブラストを掛けました。

セレクタースパイダーは新品に交換。

ギアボックスのナットは締め付けトルクを均一に!

当店で販売しているCDI、12Vフライホイールのボスを作り直してありますので、
走行中緩んでしまう事は有りません!

この車輌には225ccアルミシリンダーを組み込みます。
ノーマルのシリンダーと比較するとポートの大きさが大分違う事が分かります。

排気ポートも大きさが違います。ポートのレイアウトはTS1とほぼ一緒のようです。
シリンダーヘッドは、シリンダーのボアに合わせてスキッシュを削ります。
プライマリーギアは47/18に変更。
ランブレッタの板金ほどめんどくさいモノは無い。
まずはツールボックスの蓋から見ていきましょう。
格闘する事4時間、ボックスの蓋は綺麗に閉まるようになりました。
ゲタ(スタンドとレッグをを支えている補強)の水平を出す事から始めましょう。
次はパネル対フレームの隙間対決です。
レッグシールドとフェンダーの合わせ面のアップです。
叩きだしと仮組み、溶接等を終わらせた写真です。
準備が整ったらいよいよブラスト。上の写真はブラスト後の写真です。
フレーム空中浮遊の図。
こちらは白の塗装後2トーンでの塗装を行なうためテープでマスキングしてあります。
パネルも同様に2トーンをかけます。塗装後1時間位したらテープを剥がします。
そんなこんなで塗装完了です。
塗装が終わり、車体の組立て作業に入ります。
フロントフォークのリンク廻りは、この様な順番で組み込まれています。
SXの後期になると、リンクバッフアーは通称プッシュインタイプに変わってしまいます
忘れがちなのがこの部品、ツールボックスフラップのヒンジの裏に
フロントフォークを挿入後、アウターワイヤー、配線等を仮止めをしている様子です。
この車輌はバッテリーを搭載しないので、板金の際にトレーを取ってしまう事もできたのですが、
レクチファイアーは必要ないのですが、綺麗だったので中身を抜いて、配線のジャンクションとして使用します。
ノーズやフェンダーが付くと大分サマになってきます。ノーズの先端はバフ仕上げに致しました。
225cc化に伴い、ネームプレートも変えてみました。
巷では効かないと言われている、機械式のディスクブレーキですが、
完成車輌です。
個人的な感想ですが、ノーマルのSX200だともうチョットトルクが欲しいなーと思ってしまいますが
バッテリトレーには、専用のボックスを作りオイルビーカー入れにしました。
コレは、ツールボックスではビーカーを倒すしかなく、
本来サイドパネルのフィニッシャーの先端部には200の文字が入っているのですが、





