
お客様のご希望により、通常のエンジンO/Hにプラスして
12V.CDI化と国産キャブレターへの変更、ボアアップ等を行います。

チェーンやチェーンテンショナー等の様子から見るとあまり走行していないエンジンようです。しかし...

ピストンがシリンダーに固着していて、酸素で炙るなど色々試してみましたが何をやっても取れません。
シリンダーに水が回ってしまいそれを放置したためこんな状態になってしまったのでしょう。

最終手段としてまずコンロッドにドリルで穴を開け、その後エアーソーで切断しました。

プレスを使って固着したピストンを抜いているトコロです。

コレが手間を取らせた張本人です。

泥と油で汚かったエンジンはウェットブラストで綺麗になりました。

クランクのベアリングを入れる時はケース本体を温めておくと入れやすくなります。

ベアリングを挿入したあと、オイルシールプレートをはめます。
プレートを止めている4点のボルトはインパックトイドライバーなどを使い、かなりきつく締めておきます。

マグフランジにはオイルシール・リテーナー・ベアリング・リーテーナー・オイルシールの順番で組み込みましょう。

マグフランジも温めておき、プレスを使いベアリングやオイルシールを入れます。

ミッションの方は走行が少なかったぶんガタ等がでておらず、ベアリング類を変えただけでおさまりました。

コンロッドを切断してしまったので、新品のコンロッドにし、芯だしを行います。
その前にフライホイールサイドベアリングのインナーレースを外しておきます。

コンロッドの交換が済んだクランクシャフトです。
最近の新品コンロッドASSYにはスラストワッシャーが入っておらず、
ピストン側でスラストガタを調整してあげる必要があります。

新品のインナーレースを入れました。この部品を交換しないとベアリングを交換した意味がありません。

これがピストンのスラストワッシャーです。

クランクシャフトを組み込み、クラッチやチェーン等を取り付けます。

シリンダーは62mmのボアアップ用ピストンに合わせボーリングしておき、
シリンダーヘッドもそれに合わせてスキッシュを広げました。

ピストンを組み込む際にはポートのバリを必ず取ります。ピストンやピストンリングのバリも忘れずに!

12V・CDI用のフライホイールです。最近ヨーロッパからこのフライホイールを取ると、
クランク側のテーパー角とフライホイール側のテーパー角が
合っていないモノが多くありトラブルが続出しています。
当店のフライホイールはフライホイールのボスを入れ替えてありますので安心です。

CDI化に伴いレギュレーターとイグナイターの増設が必要となります。
この辺りに設置するとすっきりとし、収まりが良いでしょう。

国産キャブレターを取り付け、一応の完成です。
しかし、セッティングや試乗等でかなりの距離を走ってからのお客様へ納車となります。
距離を走ることで初期の簡単なトラブルや調整等は試乗の段階で出してしまう事で、
納車時には安心してお渡しする事ができます。






