
今回仕上げる車両はLAMBRETTA DL200です。
このままの状態でも十分味が有って良い感じなのですが、
オーナーが変わるのを機にやり直す事となりました。

この車両は状態がとても良く、板金等の作業はサクサク進んでしまいましたので、
組み立て作業を中心にご紹介いたします。

フロントフェンダーを後ろから見た所です。ちょっと解り難いかも知れませんが、
ノーズカバーをボルト留めする台座の部分は、補強としてカラーが溶接してあります。

しかし片側のカラーが取れてしまっていたので、カラーを作り溶接しておきました。
これが無いと、振動でクラックが入ってしまう可能性があるのです。

この車輌はキャブレターが国産のモノに変更してしまっているので、
キャブレターからドレンホースを出してあげる必要があるのです。
本来DL/GPには付いていないドレンホースのガイドですが上記の理由の為に取り付けました。

フロントフォークのアッパーレース、ロアーレース共に交換です。
ロアーレースは、バーナー等を使用し炙りながらでないと外れない事が多いので、
塗装後に外そうとすると泣きを見ます。

DL/GPはボデーカラーは一色なのですが、タンク、エアークリーナー等はホワイト、
足回りはシルバー、ノーズの先端、コックレバー、チョークレバー等はブラックと
部品によって色が違うので、意外と大変なんです。

フロントフォークに部品を組んでいきます。
この部分はしっかりメンテナンスされていない車両が多いので、
カーブや路面のギャップでフロント廻りが安定しなかったりする場合はO/Hをオススメします。
リンクにブッシュを入れている様子です。
リンク廻りを取り付ける際には、スプリングコンプレッサーと言った専用工具を使用します。
その工具が無いと組み付けは非常に困難ですが、工具が無いとお嘆きの貴兄に朗報!
その昔タイダウンをコンプレッサー代わりにして使って組み付けた人もいるようです。
抜いたアッパー、ロアーレースは新品に交換、フロントハブも
ベアリング等のショートパーツは新品に交換します。
歪みやすいスタンドボルトの部分には、補強プレートを噛まします。
ランブレッタはスタンド廻りが特に弱いので、センタースタンドを掛けたまま、
シートに跨ったりするのは絶対にヤメテクダサイ!
リアフレームのネームはプラスチックのブシュを、フレームに入れてから、ネーム本体を差し込むのです。
エンジンは前回O/Hしてからあまり走行していなかったので、
今回はサイレントブロック、チェーン、クランクケーススタッド、クラッチプレート等の交換のみ致しました。
DL/GPのツールボックスはプラスチックです。正確にはSXも後半はプラスチックのモノにが付いています。
フロントダンパーはデイトナ製のモノです。
ランブレッタの機械式ディスクは効きが悪いと巷では評判ですが、
ちゃんと組んで上げれば結構効く様になるのです。
汚かったマフラー、色が褪せてしまったリアサススプリングは塗装しました。
違和感なくキャブレターが収まっています。(自画自賛)
これより大きな口径のキャブレター(現在は24mm)の取り付けも可能ですが、
ノーマルのエアークリーナーが使えなくなってしまいます。
この車両はエレクトロニックですので、最初っからCDI点火なのです、
ちなみにイグナイターはこの位置に付いています。
140kmまで刻まれた文字盤が誇らしげです。
ボディーカラーはお客様の好みで、オリジナルのイエローオーカーよりチョット濃い目です。
ミラーステー、ミラーバー等はリクロームしました、レッグシールドにクランプするミラーも
すっきりとしていて良いのですが、後方の確認が容易といった点ではこの方が良いのではないでしょうか。
DL/GP200はチョットハイギアーなミッションですが、排気量を225ccにしていますので、
トルクが増えた分乗りやすくなっています。
近年ランブレッタの200ccモデルは、ヨーロッパでも入手が困難になって来ていますので、
購入をご検討なさっている方はお早めに!






